数少ないレオナルド・ダ・ヴィンチの油絵「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」です。
「フィレンツェで有名な美女??」
「美の基準が今と違うのかな?」
そもそも、レオナルドは「人への興味」という普通の感覚に欠けていました。
この作品も、モデルより背景の木への興味の方が強いようにさえ思います。
レオナルドにとって、生身の人間を描くという意味よりも「実験のための絵」であったのかもしれません。
「モナリザ」が、多くの仕掛けを残しながら、ミステリアスな印象を受けるのも、そのためでしょう。
ラファエロの描く女性が、どんな表情であったとしても「愛嬌や優しさな。画家への親近感」などが描かれているのとは、対象的です。
ラファエロは常に「気遣いの人」でした。