ボッティチェリと日本漫画の共通点

ボッティチェッリ(あるいはボッティチェリと表記)は1444-1510年生まれのフィレンツェ生まれの画家です。ルネッサンスの三大巨匠の仲間には入っていませんが、フィレンツェのウフィティ美術館にある「ヴィーナスの誕生」や「春」は、大変有名で、日本でもファンの多い画家のひとりです。

彼は終生、ほとんど、フィレンツェを出ることがありませんでした。

これが、活躍の場を求めて、居場所を転々としたレオナルド・ダヴィンチやミケランジェロらとの違いの1つでしょう。

 

ところで、ボッティチェリの絵には大きな特徴があります。さて、次のうちのどれでしょうか?

 

【問題】

①眉間にしわを描く

②輪郭線を描く

③立体感を色彩のグラデーションで描く

 

 

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ボッティチェリの描く人物は、生き生きとして、背景から浮きあがっているように見えませんか?

そして、輪郭線がくっきりと残っているのもわかるでしょう。輪郭線が、背景から人物を浮かび上がらせているのです。

 

これは、ちょうど、日本の漫画家が最後にペンを残すように、完成した絵に、はっきりとした輪郭線を意識的に残しているためです。

「輪郭線を描いた画家」これが、ボッティチェリの絵画の大きな特徴のひとつです。

 

 

ちなみに、選択肢である

①眉間にしわを描くとは、人間の感情が絵に描かれているという意味で、ルネッサンス絵画の先駆とされる「ジョッド」について形容詞される言葉です。

③立体感を色彩のグラデーションで描くとは、「輪郭を線として描かない」

「輪郭線は色彩の積み重ねによって作っていく」という意味で、例えば、レオナルドダヴィンチのモナリザなどがその好例でしょう。

 

 

【答え】

 

②輪郭線を描く。