展覧会はいつから始まった?

1792年、江戸時代の中期には、すでに全国各地から新作を集めて一堂に陳列する展覧会が開かれていました。

人々は、作品どうしは比較したり、品評したりし、絵師にとっては、互いに刺激の場となりました。新奇の試みを競いあうこともあったようです。伊藤若冲の、幅広い技法、常に新しいものに挑む精神は、この「展覧会という場」があったことと無縁ではなかったことでしょう。