↑「神奈川沖浪裏」は、ゴッホが手紙の中で賞賛したり、音楽家ドビッシーが、ここから発想を得て、交響詩『海』を作曲したりと、西欧の芸術家にも多大な影響を与えた。
波頭が崩れるさまは、一種の抽象絵画のようでもある。しかし同時に、現代のハイスピードカメラなどで撮影された波と比較してみると、写実的に優れた静止画になっている。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」「諸国名橋奇覧」「千絵の海」「花鳥図」を解説付きで収録しています。
葛飾北斎は、宝暦10年〈1760年〉生まれ。- 嘉永2年〈1849年〉90歳で没した。
江戸時代後期の浮世絵師。化政文化を代表する一人である。
代表作に『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があり、世界的にも著名。
北斎の絵師としての地位は「富嶽三十六景」の発表により、不動のものとなった。
1999年には、米国の雑誌『ライフ』の企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、86位にランクインされたこともある。
以下、「富嶽三十六景を北斎と歩く」の電子書籍画像の一部。
富嶽三十六景
諸国名橋奇覧