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イタリア人が驚いたデユーラーの実力

デューラーは2回イタリアを訪れています。

最初の来訪が1494年(1495年まで)で、そのときはすでにヨーロッパ中に名を知られていた存在でした。デューラーほどの画力のある北方の画家がイタリアにやってきたことで、イタリアの画家たちは仰天したといいます。

当時、フィレンツェはメディチ家のロレンツォが亡くなり、サヴァナローラの親権政治が始まるという政治的混乱のさなかで、デューラーは、フィレンツェを避け、ヴェネツィアに赴きます。

当時のヴェネツィアでは、版画の印刷技法が大いに発達していたので、デューラーは、ここでも版画作品を多く制作しています。

 

2回めのイタリア入りは、1505年(1507年まで滞在)。この時は、イタリアでも多くの顧客がついていたようで、テンペラ画を多く制作しました。

 

デユーラー
ニュルンベルクはデユーラーの生まれ故郷。